足袋とは?種類・サイズの選び方と履き方|4枚・5枚こはぜの違いも解説

大阪・福島の着付け教室「ゆうきもの」です。
初心者向け着付けレッスンから着付け師・講師養成までおこなっています。

着物を自分で着られるようになりたい方は、初心者向けレッスンをご覧ください。



着物を着る際に欠かせない小物の一つが、足袋(たび)です。

洋服に置き換えると靴下に近い存在ですが、草履や下駄を履いたときに足元が直接見えるため、着物姿の印象を左右する大切なアイテムでもあります。

足袋を初めて購入する際には、

  • 白足袋でなければいけない?
  • 4枚こはぜと5枚こはぜは、何が違う?
  • 靴と同じサイズを選んでよい?
  • 綿足袋とストレッチ足袋は、どちらがおすすめ?
  • 浴衣にも足袋を履いてよい?
  • 色足袋やレース足袋は、どんな着物に合わせる?

など、分からないことも多いのではないでしょうか。

先に結論をお伝えすると、初めての一足には、自分の足に合った白のストレッチ足袋が使いやすく、おすすめです。

伸縮性があるため足の形になじみやすく、着物を初めて着る方でも比較的楽に履けます。

一方、結婚式や茶席などの改まった場では、白の綿足袋を選ぶこともあります。普段着であれば、色・柄・レースなどをコーディネートに取り入れても構いません。

ゑびす足袋本舗のイージーオーダー足袋

この記事では、足袋の各部名称、4枚・5枚こはぜの違い、素材、着用場面、サイズの測り方、履き方、お手入れ、お出かけ時の注意点まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

着付けレッスンの復習や、足袋を購入する際の参考にしてください。

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目次

足袋とは?

足袋は、親指ほかの4本の指が分かれた形をした、日本の伝統的な履物です。草履や下駄の鼻緒を、親指と人差し指の間へ通せる形になっています。

着物を着る際には、足袋を素足に履き、その上から草履や下駄を履くのが基本です。
足袋には、足を保護するだけでなく、

  • 汗を吸収する
  • 草履や下駄の鼻緒による擦れを軽減する
  • 足元を清潔に見せる
  • 着物姿を端正に整える
  • 色や素材によって季節感を表現する

といった役割があります。

洋服の靴下よりも外から見える面積が広いため、汚れやシワ、サイズの合い方も意外と目に留まります。

初めての足袋は何を選ぶ?

着物を初めて着る方には、次の条件を満たす足袋がおすすめです。

  • 白無地
  • 伸縮性がある
  • 足の形に合っている
  • 長時間履いても痛くない
  • 自宅で洗いやすい
  • こはぜ付き、または履き口が安定するもの

白足袋は、普段着から比較的改まった装いまで幅広く合わせられます。

ストレッチ素材であれば、多少のサイズ差や甲・足幅の違いにも対応しやすいため、最初の一足として使いやすいでしょう(足袋の老舗メーカーである福助も、足袋を初めて履く方にはストレッチ素材を案内しています。)

ただし、「ストレッチ足袋なら何でもフォーマルに使える」というわけではありません。

白無地で、商品説明にフォーマル対応と明記されているものもありますが、結婚式や茶席など、格式や決まりを重視する場では、先生や主催者の方針も確認しましょう。ゑびす足袋本舗では、綿にポリウレタンを加えた白の伸縮足袋を、フォーマルにも着用できる商品として案内しています。)

着用場面による足袋の選び方

足袋は、着物の格や出かける場所に合わせて選びます。

着用場面足袋の選び方
結婚式・式典などの礼装清潔な白足袋が基本
入学式・卒業式・七五三白足袋が合わせやすい
茶席・着物のお稽古白足袋が基本。先生や流派の方針も確認
小紋・紬・木綿などの普段着白・色・柄・レースなど自由に選べる
夏着物白足袋、麻足袋、薄手の綿足袋など
浴衣素足が基本だが、足袋を合わせてもよい
冬の普段着ネル裏、別珍などの暖かい足袋も選べる

礼装には白足袋

結婚式、式典などのフォーマル・セミフォーマルな場では、白足袋を合わせるのが基本です。足袋の素材だけでなく、清潔感も大切です。

黄ばみや目立つ汚れがあるもの、全体にたるみやシワが出ているものは避け、足に合ったきれいな白足袋を用意しましょう。フォーマルには白足袋、カジュアルでは色や柄を自由に楽しめるという使い分けが一般的です。

茶席やお稽古には白足袋

茶席では、白足袋を履くのが基本とされています。

ただし、4枚こはぜと5枚こはぜ、素材、足袋カバーの使用などについては、先生や流派によって考え方が異なることがあります。

お稽古や茶会へ参加する場合は、先生や主催者へ確認すると安心です。また、茶席や人のお宅へ上がる場合には、移動中に足袋が汚れたときのため、替えの白足袋を持参しておくとよいでしょう。

普段着には色足袋や柄足袋も

小紋、紬、木綿着物、ウール着物などのカジュアルな装いでは、白足袋に限定する必要はありません。

  • 着物や帯と同系色の色足袋
  • 帯締めや半衿の色を拾った足袋
  • 小紋柄や花柄
  • レース足袋
  • 別珍足袋
  • ソックスタイプの足袋

などを、コーディネートの一部として楽しめます。足袋は小さな面積ですが、歩いたときや座ったときにはよく見えます。

最初は白やベージュのレース、グレーや淡い色の足袋など、着物になじみやすいものから取り入れると合わせやすいでしょう。

浴衣に足袋を履いてもよい?

浴衣は、素足に下駄を合わせるのが基本的な着こなしです。ただし、浴衣に足袋を履いても構いません。

例えば、

  • 浴衣を着物風に着る
  • 半衿を見せて名古屋帯を合わせる
  • 飲食店や人のお宅など、素足を避けたい場所へ行く
  • 鼻緒擦れを防ぎたい
  • 足元の冷えが気になる

といった場合には、白足袋やレース足袋を合わせられます。

足袋の各部名称

足袋を選ぶ際には、基本的な名称を知っておくと、商品説明やお店での相談が分かりやすくなります。

名称部分・役割
足の甲を覆う部分
足裏に当たる部分
つま先親指側と4本指側に分かれている部分
こはぜ足首の後ろを留める金属製の金具
掛け糸こはぜを引っ掛ける糸
足首を覆う部分

こはぜとは?

こはぜは、足首の後ろ側に付いている金属製の留め具です。掛け糸へ一つずつ引っ掛けて、足袋を足首へ固定します。

一般的な大人用の足袋には、4枚こはぜまたは5枚こはぜが多く使われています。こはぜがなく、履き口にゴムを使ったソックスタイプや口ゴムタイプもあります。

4枚こはぜと5枚こはぜの違い

4枚こはぜと5枚こはぜの主な違いは、足首を覆う筒の長さです。

こはぜが1枚増えると、足首部分が約1.5cm長くなります。ゑびす足袋本舗の案内より。)

4枚こはぜ5枚こはぜ
足首部分比較的短い比較的長い
動きやすさ足首を動かしやすい足首をしっかり覆う
肌の見え方階段や正座時に素肌が見えやすい素肌が見えにくい
履き心地締め付けが少なく感じやすい人によっては窮屈に感じる
地域的な傾向関東で多いといわれる関西で多いといわれる

4枚は普段着、5枚は礼装という決まりではない

以前は、

  • 4枚こはぜは日常向き
  • 5枚こはぜは礼装向き

と説明されることもありました。

しかし、現在は、こはぜの枚数だけで足袋の格が決まるわけではありません。

全国的には4枚こはぜが多く、関西では肌を見せない美意識から5枚こはぜが好まれるといわれますが、正式な統一ルールではありません。茶道や踊りなどでは先生ごとの決まりがあるため、必要に応じて確認するという考え方が現実的です。

こはぜの枚数よりも、

  • 足首が苦しくない
  • こはぜが無理なく留まる
  • 動いたときに痛みがない
  • 足袋全体が足に合っている

ことを優先しましょう。

私は関西人だからか、足首を長めに覆う5枚こはぜの形が好みで、普段も5枚こはぜを選ぶことが多いです。ただし、足首の締め付けが苦手な方には、4枚こはぜの方が楽に感じられる場合があります。

足袋の素材と季節

足袋には、綿の白足袋だけでなく、季節や用途に合わせたさまざまな素材があります。

綿キャラコ

綿キャラコは、白足袋の代表的な素材です。なめらかで張りがあり、足に合うものを履くと、すっきりと端正な足元になります。礼装や茶席など、改まった場にも適しています。

ただし、生地の伸縮性が少ないため、足長だけでなく、足幅や甲の高さが合っていることが重要です。

綿ブロード

キャラコと同じく、一般的な綿足袋に使われる素材です。商品によって生地の厚さや風合いは異なりますが、普段用の白足袋にも多く使われています。

綿足袋には、キャラコ、ブロード、朱子など、織り方の異なる生地があります。

ストレッチ足袋

ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンなどを使用し、伸縮性を持たせた足袋です。

  • 足の形になじみやすい
  • 履きやすい
  • 動きやすい
  • シワになりにくい
  • 洗濯後のアイロンが不要な商品が多い

といったメリットがあります。

着物初心者や、長時間着物を着る方にも使いやすいでしょう。一方、サイズが大きすぎると、伸縮素材でも甲や足首にたるみが出ます。

ストレッチ素材だからとサイズを大まかに選ばず、メーカーのサイズ表を確認しましょう。

伸びる綿足袋

綿を主体に、ポリウレタンなどを加えて伸縮性を持たせた足袋もあります。

一般的な綿キャラコの見た目に近く、ナイロンのストレッチ足袋よりも綿らしい質感を楽しみながら、履きやすさも得られるタイプです。

商品によっては、礼装にも対応しています。

麻足袋

麻は通気性がよく、さらりとした肌触りのため、夏向きの素材です。盛夏の着物や、カジュアルな夏の装いに合わせられます。

白い麻足袋のほか、色付きの綿麻足袋などもあります。

ただし、麻はシワが出やすく、商品によってはカジュアルな印象になるため、着用する場所に合わせて選びましょう。ゑびす足袋本舗も、本麻足袋を夏の普段着向けとして案内しています。

レース足袋

レース足袋は、浴衣やカジュアルな夏着物に合わせやすい足袋です。透け感があり、足元を涼しげに見せられます。

商品によって、

  • 透け感
  • 履き口の伸び
  • 足首のフィット感
  • 底の厚さ
  • クッション性
  • こはぜの有無

が大きく異なります。

見た目だけでなく、長時間歩いても足が痛くならないかを確認しましょう。

ネル裏

ネル裏は、足袋の内側に起毛した生地を使った冬向けの仕様です。

通常の晒裏よりも暖かく、寒い時期の白足袋として利用できます。福助では、甲部分の裏地に起毛生地を使ったネル裏足袋を、通常の晒裏より暖かい足袋として案内しています。

別珍足袋

別珍は、表面に毛羽のある、ベルベットのような風合いの素材です。保温性があり、見た目にも暖かいため、冬の普段着に向いています。

黒、紺、茶、赤などの色があり、紬や木綿着物の足元のアクセントとしても楽しめます。基本的にカジュアル用と考え、礼装や正式な茶席には白足袋を選びましょう。

足袋ソックス・口ゴム足袋

こはぜがなく、靴下のように履ける足袋です。

気軽に脱ぎ履きでき、カジュアルな着物や浴衣に向いています。一方、足首のフィット感や見た目は、こはぜ付きの足袋とは異なります。

結婚式や茶席など、端正な足元が求められる場では、こはぜ付きの白足袋を選ぶ方が安心です。

私は普段着の着物では、SOU・SOUの「足袋下」を履くことも多くあります。一般的な靴下と同じように気軽に履けるため、日常的に着物を着る際に便利です。

季節に合わせて長さを使い分けており、暖かい時期はくるぶし丈や通常丈、冬場は脚を広く覆うハイソックスタイプを選んでいます。

普段着にはSOU・SOUの足袋下も愛用。季節に合わせて丈を使い分け、冬はハイソックスタイプを履いています。
普段着にはSOU・SOUの足袋下も愛用。
季節に合わせて丈を使い分け、冬はハイソックスタイプを履いています。

ただし、ソックスタイプの足袋は、素材や厚みによって草履や下駄の履き心地が変わります。鼻緒がきつくならないか、足元が滑りやすくないかを確認して選びましょう。

白足袋と色柄足袋の使い分け

足袋を色で分けると、主に次のようになります。

白足袋

白足袋は、最も基本的な足袋です。

  • 礼装
  • セミフォーマル
  • 茶席
  • お稽古
  • 普段着

まで、幅広く使用できます。

初めて購入する場合は、まず白足袋を一足用意しておくとよいでしょう。

色足袋

色足袋は、カジュアルな着物に合わせます。着物や帯と同系色にしたり、帯締めや半衿の色を拾ったりすると、まとまりやすくなります。

黒や濃色の足袋は足元が引き締まり、淡い色はやわらかな印象になります。

柄足袋

小紋柄、花柄、縞、格子などの柄足袋は、普段着のアクセントになります。着物と帯に柄が多い場合は、足袋を無地にするなど、全身のバランスを考えて選びましょう。

足袋のサイズの選び方

足袋選びで最も重要なのが、サイズと足型です。足袋は、足へぴったり沿った状態の方が美しく見えます。

大きすぎると、

  • つま先に布が余る
  • 甲に横ジワが出る
  • かかとが浮く
  • 足首がたるむ
  • 草履の中で足が動く

といったことがあります。

反対に小さすぎると、

  • 指が曲がる
  • 親指と人差し指の間が痛い
  • こはぜが留めにくい
  • 足首が締め付けられる
  • 長時間履くと痛みやしびれが出る

ことがあります。

見た目だけを優先して、小さすぎる足袋を無理に履かないようにしましょう。

靴のサイズだけで選ばない

「足袋は靴より0.5cm小さいサイズを選ぶ」といわれることがあります。(老舗足袋メーカーの福助も、靴より0.5cm小さめを一つの目安として案内しています。)

ただし、靴のサイズには歩くためのゆとりが含まれており、メーカーや靴の形によっても異なります。

足袋を選ぶ際は、靴のサイズだけでなく、素足を実際に測り、購入するメーカーのサイズ表と照合する方が確実です。

メーカーによってサイズの考え方も異なります。例えば、ゑびす足袋本舗では素足の長さや足幅、足首周りを測ったうえで、洗濯による縮みを考慮したサイズ選びを案内しています。

測っておきたい部分

足袋を選ぶ際は、次の部分を測ります。

  • かかとから最も長い指までの足長
  • 親指と小指の付け根付近の足幅
  • 足の甲周り
  • 足首周り
  • 必要に応じて指の長さ

左右の足の大きさが異なる場合は、基本的に大きい方の足を基準にします。また、足は時間帯やむくみによってサイズが変わります。

可能であれば、実際に足袋を履く時間帯に近い状態で測るとよいでしょう。

足長だけでなく足型を選ぶ

同じ23.5cmでも、

  • 足幅が細い
  • 幅広
  • 甲が低い
  • 甲が高い
  • 足首が細い
  • 親指や人差し指が長い

など、足の形は人によって異なります。

足袋メーカーによっては、

  • ほそ型
  • なみ型
  • ゆたか型
  • ふっくら型
  • 甲高型
  • 指長型

など、足型別の商品があります。福助のサイズガイドでも、足幅・甲周り・足首周りに応じた複数の型が用意されています。

足長が合っているのに、

  • 甲にシワが多い
  • こはぜが留まらない
  • 足首だけが苦しい
  • 指先が余る

という場合は、サイズではなく足型が合っていない可能性があります。

綿足袋は洗濯による縮みも確認する

綿足袋は、洗濯によって多少縮むことがあります。購入時にぴったりすぎると、洗濯後に窮屈になる可能性があります。防縮加工の有無や、メーカーが推奨する選び方を確認しましょう。

ストレッチ足袋と綿足袋の違い

ストレッチ足袋綿足袋
伸縮性高い少ない
履きやすさ比較的履きやすいサイズ・足型選びが重要
フィット感足の形になじみやすい合えば非常に端正
シワ出にくいものが多いサイズが合わないと出やすい
お手入れ比較的簡単シワや底汚れの手入れが必要
初心者使いやすい試着・採寸がおすすめ
礼装商品・場によって使用可能白キャラコが基本的な選択肢

初心者にはストレッチ足袋

着物を着始めたばかりの方は、まずストレッチ足袋から試してもよいでしょう。足に多少なじみやすく、こはぜも比較的留めやすいため、長時間のレッスンやお出かけにも向いています。

足元を端正に見せたいなら綿足袋

足型に合った綿足袋は、余分なシワが少なく、足元がすっきりと見えます。ただし、単に小さいサイズを選べばよいわけではありません。足長、足幅、甲、足首に合う型を選ぶことが重要です。

礼装用や茶席用に綿足袋を用意したい場合は、足袋専門店などで採寸してもらうのもおすすめです。

足袋を履くタイミング

足袋は、着付けを始める前、または肌着を着た直後に履きます。足袋を履く際は、しゃがんだり、足元へ手を伸ばしたりします。

長襦袢や着物を着た後では、袖や裾が邪魔になり、せっかく整えた衿元や裾を崩すこともあります。
基本的な準備の順番は、

  1. 足袋を履く
  2. 肌着・補整などを整える
  3. 長襦袢を着る
  4. 着物を着る
  5. 帯を結ぶ

です。

メイクやヘアセットの順番によっては肌着を先に着ることもありますが、少なくとも長襦袢を着る前には足袋を履いておきましょう。

足袋の履き方

1.こはぜをすべて外す

こはぜを掛け糸から外し、足袋の足首部分を半分ほど外側へ折り返します。

足袋の履き方1 こはぜをすべて外し、足首部分を折り返して足を入れやすくします。
こはぜをすべて外し、足首部分を折り返して足を入れやすくします。

2.つま先を入れる

足袋の両側を持ち、親指とほかの4本の指を、それぞれのつま先部分へ入れます。指が途中で曲がらないよう、足袋の先までしっかり入れましょう。

足袋の履き方2 親指とほかの指を分け、つま先まできちんと入れます。
親指とほかの指を分け、つま先まできちんと入れます。

3.かかとを合わせる

折り返していた布を少しずつ戻しながら、かかとを足袋へ入れます。足のかかとと、足袋のかかとの位置が合っているか確認します。つま先やかかとに布が余る場合は、一度整え直しましょう。

4.足首部分を引き上げる

足首部分をねじらないよう、左右均等に引き上げます。強く引っ張りすぎると、縫い目やこはぜ部分に負担が掛かるため注意してください。

5.こはぜを下から留める

こはぜは、下から順番に掛け糸へ留めます。

足袋の履き方3 こはぜは下から順番に掛け糸へ留めます。
こはぜは下から順番に掛け糸へ留めます。

掛け糸が2列ある場合は、足首に無理なく沿う方を使います。こはぜが留めにくい、足首が苦しいという場合は、無理に引っ張らず、足袋の型やサイズを見直しましょう。

私が使っている足袋

足袋は、着用する場面や季節によって使い分けています。

普段使いにはストレッチ足袋

普段用には、福助の白いストレッチ足袋・5枚こはぜを愛用しています。伸縮性があり、洗濯後もシワになりにくいため、頻繁に着物を着る場合にも扱いやすい足袋です。

私は靴のサイズが23〜23.5cm程度で、足幅・甲・足首は比較的細めです。商品によってサイズ感は異なるため、こちらはあくまでも個人の着用例として参考にしてください。

夏にはレース足袋

これまでに、複数のレース足袋を履き比べました。

左から順に

レース足袋3つを履き比べ。同じレース足袋でも、透け感、履き口、足首のフィット感、底の厚さは商品によって異なります。
同じレース足袋でも、透け感、履き口、足首のフィット感、底の厚さは商品によって異なります。
  • 透け感が強く、底のクッションが厚いもの
  • 生地がやわらかく、履き口が伸びやすいもの
  • 透け感が控えめで、足首にしっかりフィットするもの

など、それぞれに特徴があります。レース柄だけで選ぶのではなく、履き口の伸びや底の作りも確認することをおすすめします。

※販売状況や商品仕様は変更されることがあるため、購入前に現在の商品情報を確認してください。

ゑびす足袋本舗の足袋

綿足袋では、ゑびす足袋本舗のレース足袋なども使用しています。また、足袋のお見立て会で足を採寸してもらい、自分の足型に合わせた足袋をセミオーダーしたことがあります。

誂えた足袋と普通の足袋の比較
左:足型が合わず、甲や足首に布が余っている足袋。
右:足型に合わせてセミオーダーした足袋。

同じ「綿足袋」でも、足型が合うだけで、甲や足首のシワが減り、足元がすっきり見えます。

既製品が合いにくい方や、

  • 幅広・甲高
  • 足幅が細い
  • 左右の足の大きさが異なる
  • 外反母趾などで痛みがある
  • 礼装用に端正な足袋を用意したい

という方は、足袋専門店で一度採寸してもらうのもよいでしょう。

足袋のお手入れ・洗い方

足袋は汗や皮脂を吸収し、底も汚れやすいため、基本的には着用するたびに洗います。ただし、素材によって洗い方が異なるため、必ず洗濯表示を確認してください。

脱いだら早めに洗う

足袋の底に付いた汚れは、時間がたつほど落ちにくくなります。帰宅後は長期間放置せず、できるだけ早めに洗いましょう。すぐに洗えない場合も、湿った状態でビニール袋などへ密閉するのは避け、風通しのよい場所に置きます。

底の汚れを予洗いする

足裏の黒ずみや泥汚れは、洗濯機だけでは落ちにくいことがあります。

汚れた部分へ洗濯用石けんや中性洗剤を付け、足袋ブラシや使い古した歯ブラシなどで軽く予洗いします。強くこすると、生地が毛羽立ったり、縫い目を傷めたりするため、力を入れすぎないようにしましょう。

洗濯ネットへ入れる

洗濯機で洗える足袋は、こはぜを外した状態で洗濯ネットへ入れます。ほかの衣類へこはぜが引っ掛からないようにしましょう。手洗い指定の商品や、レース・別珍などのデリケートな素材は、表示に従って洗います。

形を整えて陰干しする

洗濯後は、

  • 指先
  • かかと
  • 足首部分

を手で整え、直射日光を避けて干します。

綿足袋はシワになりやすいため、必要に応じて洗濯表示を確認し、当て布をしてアイロンを掛けます。ストレッチ足袋は、形を整えて干すだけでシワが目立ちにくい商品もあります。

タンブラー乾燥は避ける

足袋は、洗濯によって寸法が変化することがあります。特に高温のタンブラー乾燥は、縮みや素材の劣化につながるため、避けるよう案内しているメーカーもあります。

着物で出かけるときは替え足袋を持つ

茶席や人のお宅、飲食店の座敷など、草履を脱いで上がる予定がある日は、替え足袋を持っておくと安心です。
移動中には、

  • 雨や泥はね
  • 砂ぼこり
  • 草履の汚れ
  • 飲み物をこぼす
  • こはぜや掛け糸が外れる

など、予期せず足袋が汚れたり傷んだりすることがあります。

清潔な足袋へ履き替えられるよう、一足を足袋ケースや袋へ入れて持参しましょう。使用済みの足袋を入れるためのビニール袋や、防水ポーチなどもあると便利です。

足袋カバーを使う方法

足袋カバーは、白足袋の上から重ねて履き、汚れを防ぐためのものです。

ナイロンなどの伸縮素材で作られたものや、撥水加工を施した商品があります。カバー足袋は、白足袋の汚れ防止用として足袋専門店でも販売されています。

雨の日や、道の汚れが気になる日は、

  1. 白足袋を履く
  2. その上から足袋カバーを履く
  3. 訪問先へ入る直前にカバーだけを脱ぐ

という使い方ができます。替え足袋より荷物を減らせる一方、強い雨や水たまりでは完全に防水できるとは限りません。

足袋についてよくある質問

足袋は白でなければいけませんか?

結婚式、式典、茶席などの改まった場では、白足袋が基本です。

小紋、紬、木綿着物などの普段着では、色足袋、柄足袋、レース足袋などを自由に楽しめます。

4枚こはぜと5枚こはぜは、どちらがフォーマルですか?

こはぜの枚数だけで、フォーマルかカジュアルかが決まるわけではありません。5枚こはぜは足首を長く覆い、4枚こはぜは足首を動かしやすいという違いがあります。

茶道や踊りなどで先生の指定がある場合を除き、足へのフィット感や好みで選んで構いません。

足袋は靴より小さいサイズを選びますか?

靴より0.5cm小さめという選び方は、一つの目安です。ただし、靴のサイズや足の形には個人差があります。

素足の長さ、足幅、甲周り、足首周りを測り、メーカーのサイズ表に従って選びましょう。

足袋は素足に履きますか?

基本的には素足に履きます。冬場は、足袋用のインナー、足袋型ストッキング、薄手の足袋ソックスなどを下に重ねることもできます。

重ね履きする場合は、足袋が窮屈にならないサイズを選びましょう。

浴衣に足袋を履いてもよいですか?

浴衣は素足が基本ですが、足袋を履いても構いません。浴衣を着物風に着る場合や、人のお宅・飲食店へ上がる場合、鼻緒擦れを防ぎたい場合にも便利です。

ストレッチ足袋を礼装に使えますか?

白無地で、フォーマル対応の商品であれば選択肢になります。ただし、格式の高い場や茶席など、綿キャラコの白足袋が好まれる場合もあります。

着用する場面や先生、主催者の方針を確認しましょう。

足袋ソックスを着物に合わせてもよいですか?

小紋、紬、木綿、浴衣などのカジュアルな装いであれば、足袋ソックスも使用できます。礼装や正式な茶席では、こはぜ付きの白足袋を選ぶ方が安心です。

足袋は毎回洗いますか?

汗や皮脂、底の汚れが付くため、基本的には着用するたびに洗います。素材によっては手洗いが必要なため、洗濯表示を確認してください。

冬に暖かい足袋はありますか?

ネル裏、別珍、起毛素材、蓄熱素材などを使った冬向けの足袋があります。足袋の下に、足袋型のインナーやストッキングを重ねる方法もあります。

私は普段着では、冬にSOU・SOUのハイソックスタイプの足袋下を履くこともあります。ふくらはぎまで覆えるため、短い足袋より足元の冷えを防ぎやすくなります。

足袋が足首だけ苦しいときはどうしますか?

足長だけでなく、足首周りや甲の高さが合っていない可能性があります。4枚こはぜへ変更する、足首周りにゆとりのある型を選ぶ、ストレッチ素材にするなどの方法があります。

無理にこはぜを留めず、サイズや足型を見直しましょう。

足袋の甲にシワが出るのはなぜですか?

足袋が大きい場合だけでなく、足幅や甲の高さが合っていない場合にもシワが出ます。サイズを小さくする前に、細型・標準型・ゆったり型など、足型が合っているか確認しましょう。

まとめ|足袋はサイズと着用場面に合わせて選びましょう

足袋には、白い綿足袋だけでなく、ストレッチ、麻、レース、別珍、色柄足袋など、さまざまな種類があります。
基本的な選び方は、次のとおりです。

  • 初めての一足には、足に合う白のストレッチ足袋が使いやすい
  • 礼装や茶席では、清潔な白足袋が基本
  • 普段着では、色・柄・レースなども自由に楽しめる
  • 4枚と5枚の違いは、主に足首部分の長さ
  • こはぜの枚数だけで格は決まらない
  • 靴のサイズだけでなく、足長・足幅・甲・足首を確認する
  • 大きすぎても小さすぎても、見た目や履き心地に影響する
  • 足型に合う綿足袋は、足元がすっきり見える
  • お宅や茶席へ上がる日は、替え足袋や足袋カバーがあると安心
  • 洗濯方法は素材と商品の表示に従う

足袋は、着物や帯に比べると小さなアイテムですが、着物姿を支える重要な存在です。

見た目の美しさだけでなく、長時間履いても痛くないことを優先し、自分の足と着用場面に合った足袋を選んでください。

着物を自分で着られるようになりたい方へ

大阪・福島の着付け教室「ゆうきもの」では、着物の着方だけでなく、

  • 足袋の種類と選び方
  • 4枚・5枚こはぜの違い
  • 草履と下駄の使い分け
  • 着物や帯の格
  • 着用する場面に合った小物
  • 着物で出かける際の持ち物
  • 着用後のお手入れ

など、実際に着物を着て出かけるための基礎知識も、座学としてお伝えしています。

初級レッスンでは、単に決められた小物をそろえるのではなく、手持ちのものを確認しながら、ご自身に合う選び方を学んでいただけます。

「足袋を買ったけれど、サイズが合っているか分からない」という場合は、実際にお持ちいただいて確認することも可能です。

すでに着物を着られる方で、足袋や履物、小物選びについて相談したい場合は、単発のワインポイントレッスンもご利用いただけます。

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この記事を書いた人

徳山 友紀のアバター 徳山 友紀 大阪福島の着付け教室「ゆうきもの」代表 / 1級着付け技能士(国家資格)

1級着付け技能士(国家資格)・着付け講師。大阪市福島区で、きもの着付け教室「ゆうきもの」を運営しています。初心者向けレッスンから着付け師・講師養成まで対応。着付けご依頼、出張着付け(大阪市内限定)も承ります。

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