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さて。着物の着付けに欠かせない和装小物のひとつに「腰紐」があります。浴衣の場合でも着物の場合でも必需品で、まずはコレがないと始まりません。
浴衣の着付けなら、最低2〜4本。着物の着付けなら、最低3〜6本は必要です。
(着付け方や帯の種類、帯の結び方などで必要な本数は変わってきます。)
![腰紐(こし紐)](https://you-kimono.jp/wp-content/uploads/2020/01/腰紐05.jpg)
「腰ひも」という名称ですが、腰に限らず締める場所も用途もさまざまで、着物の着付けだけではなく、長襦袢を着るときにも使いますし、体形補正のときに使うこともありますし、着付けや帯結びの際に一時的に固定するための「仮紐」としても使用します。
そこで今回は、腰紐の素材や種類、選ぶ際のポイントなどをご紹介したいと思います。
腰ひもの素材について
素材もさまざで、一般的には以下のようなものがあります。
・モスリン=毛・ウール
・正絹(しょうけん)
・綿
・麻
・ポリエステル
・ゴム
用途によって使い分けても良いと思いますが、もっともポピュラーで定番なのはモスリンの腰紐です。モスリンも正絹も天然素材であるため、締めやすくゆるみにくく、かつ締まりすぎない。という素材上の性質があり、さらには絹の着物を傷めてしまったり色落ちなどの心配も少ないです。
最初に買うのであれば、無難にモスリン(毛100%)の物を選ばれると良いと思います。正絹に比べてお値段もお手頃です。
ただ、デザインの可愛さなどで選ぶとポリエステルや綿素材の方が選択肢が豊富です。私も以前、デザイン性に惹かれてポリエステルの腰紐を何本か購入したのですが、やはり滑りやすくほどけやすいので、自然と着物の着付けには使わなくなりました。ですが、仮紐(あとで外す)として使用するのであれば問題無いと思います。
また、成人式に振袖をご用意される場合や初めて着物を着られる機会などでは、購入先やレンタル先から着付け小物一式セットを買われる方もいらっしゃるかと思います。その際、着物の腰紐代わりにゴム製のウエストベルトが1本入ってる場合が多いです。着脱が簡単かつゴムの張力でウエストを締め付けすぎないというメリットがありますが、やはりゆるみにくいという観点でいくと腰紐の方がおすすめです。
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/161c8195.b8a0f5bc.161c8196.bbb58775/?me_id=1236009&item_id=10000441&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2F753ya%2Fcabinet%2Fwakmn39%2F10000436_01.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
腰ひもの長さと幅について
同じモスリンの腰紐でも、長さと幅もさまざまあります。私がよく使用している腰紐も何種類かあるので、それぞれ計測してみました。(使用済みなので、購入時とは若干誤差があるかもしれません。)
![腰ひもの長さを比較](https://you-kimono.jp/wp-content/uploads/2020/08/200207_koshihimo_compare.jpg)
上から順に
(1) 幅3.4cm×長さ174cm
(2) 幅5.0cm×長さ202cm
(3) 幅3.5cm×長さ205cm
(4) 幅5.5cm×長さ207cm
(5) 幅3.8cm×長さ208cm
(6) 幅4.5cm×長さ210cm
(7) 幅4.6cm×長さ222cm
私は、細身なので長い腰紐だと余りが出すぎて処理に困ります。一番上の極端に短い腰紐(1)は、実は子供用で長襦袢を着るときの胸紐として使っています。短かめの腰紐をずっと探していて、ようやく辿り着いたのがコレでした。↓
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/161c8195.b8a0f5bc.161c8196.bbb58775/?me_id=1236009&item_id=10014696&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2F753ya%2Fcabinet%2Fwakmn35%2F10018726_01.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
個人的に一番使いやすいのは、幅・長さともに上から2つめの腰紐(2)で、きもの館 創美苑さんで購入したものです。
やっとベストな腰紐に出会えた!という感じで、先日10本ほどまとめ買いをしました。↓
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1b32ae4f.7964d406.1b32ae50.1c67680d/?me_id=1229894&item_id=10161918&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fso-bien%2Fcabinet%2Fhsd%2Fhsd0147k-2965_1.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
(4)のつゆくささんのオリジナル腰紐も幅広かつ長すぎずで使いやすいです。幅は広めのほうが、締めたときにも体にあたる面積が広くなり力が分散するので食い込んだりしにくいですし、ズレにくいというメリットもあります。↓
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/161c5d3e.c0acc108.161c5d3f.0477db48/?me_id=1194879&item_id=10002449&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fyukataya%2Fcabinet%2Fkitukekomono%2Fhimo-1927-5777-03.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
また1本あると便利なのが黒色の腰紐(5)です。弔事にも使えますし、半幅帯を締めるときなど帯の結び方によっては、背中側の帯の結び目の上から胸紐が見えそうな時なども目立たないのでおすすめです。↓
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1b32ae4f.7964d406.1b32ae50.1c67680d/?me_id=1229894&item_id=10049651&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fso-bien%2Fcabinet%2Fhsd%2Fhsd0022k-2976_1.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
一番下の花柄の腰紐(7)は、ちょうど紐の真ん中にも刺繍が入っていて、着付けの際に目印になってとても良いのですが、私にはちょっと長すぎたのであまり出番はありません。
長めの腰紐をお探しの方には良いと思います。↓
毛100%で吸湿性に優れなじみ易い可愛い刺繍入りの本モスリン腰ひも
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1b32ae4f.7964d406.1b32ae50.1c67680d/?me_id=1229894&item_id=10352657&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fso-bien%2Fcabinet%2Fassort%2Fhsd%2Fassort-hsd0009_1.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
使い終わったら・腰ひものたたみ方や収納について
着物を脱ぐと同時に、紐類は体温が残っているうちにシワを伸ばしながら畳むことをおすすめします。そのままにしていると、よれて細い紐状になってしまうからです。私はいつも、鉢巻き畳みと呼ばれる五角形に畳んでから収納しています。またその際、半分に折った両端側から畳んでいき、最後の輪の部分を収めるときに少し折り返しています。
着物の着付けで紐を使用する際は、基本的に真ん中を掴んで使うため、こうしておけば簡単にほどくと同時に真ん中を持つことができます。
![五角形に畳んだ腰ひも](https://you-kimono.jp/wp-content/uploads/2020/01/腰紐01.jpg)
動画:腰紐を五角形にする畳み方
昔は、体育で使う鉢巻(ハチマキ)も、こうやって畳んでくれるお母さんとかがいらっしゃいましたよね。
私もはじめは分からないままに色々と購入していましたが、素材・長さ・幅など用途と体型に合わせて選ばれると良いと思います。
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