手ぬぐいのメリットと使い方|たたみ方・洗い方・収納まで

大阪・福島の着付け教室「ゆうきもの」です。
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私は、着物で出かけるときには、以前からハンカチ代わりに手ぬぐいを持ち歩いていました。

洋服のときは普通のハンカチを使っていたのですが、その後、

ハンカチ

ハンドタオル

手ぬぐい

と変わり、今では着物でも洋服でも、日常的に手ぬぐいを使っています。

薄くてかさばらず、洗ってもすぐに乾く。手を拭くだけでなく、食事の際に着物を覆ったり、荷物を包んだりと、さまざまな使い方ができます。

手ぬぐいは、かわいいデザインが豊富で、日常でも使いやすい。

この記事では、実際に使って感じている手ぬぐいのメリットや活用方法、使い始めの扱い方、洗い方、たたみ方、収納方法までまとめてご紹介します。

目次

手ぬぐい・ハンカチ・ハンドタオルの違い

手を拭くためのものとしては、手ぬぐいのほかに、ハンカチやハンドタオルがあります。それぞれにメリットがあるため、用途や好みによって使い分けるのがよいでしょう。

比較するポイント手ぬぐいハンカチハンドタオル
乾きやすさとても乾きやすい素材によるやや乾きにくい
吸水量適度やや少なめ多い
かさばりにくさとても薄い薄い厚みがある
広げたときの大きさ大きい小さめ小さめ
包む・覆う用途使いやすい小さいもの向けやや不向き
アイロン基本的に不要素材によって必要不要

一度にたくさんの水分を拭き取りたい場合は、厚みのあるハンドタオルが便利です。一方で、乾きやすさや携帯性、幅広い使い方を重視するなら、手ぬぐいが使いやすいと感じています。

手ぬぐいのメリット

薄くて乾きやすい

手ぬぐいは木綿で作られたものが多く、生地が薄いため、濡れても比較的早く乾きます。ハンドタオルは、一度濡れた手を拭くと、しばらく湿った状態が続くことがあります。

その点、手ぬぐいはタオルのようなふかふかした厚みはありませんが、広げておけば乾きやすく、何度か手を拭く場合にも使いやすいのが特徴です。

洗濯後も乾きやすく、干す際に形やシワを整えておけば、私は基本的にアイロンをかけずに使っています。夏場や汗をかく季節には、首元の汗を押さえたり、水で濡らして軽く絞り、首に当てたりすることもできます。

コンパクトに持ち歩ける

一般的な手ぬぐいは、広げるとフェイスタオルに近い長さがありますが、生地が薄いため、小さくたたんで持ち歩けます。

着物用のバッグは小ぶりなものも多いため、バッグの中でかさばりにくいことは大きなメリットです。私は旅行や温泉へ行く際にも、フェイスタオル代わりとして複数枚持っていくことがあります。

タオルよりも省スペースで、入浴後に洗って部屋に干しておけば、翌朝には乾いていることも多いため、荷物を減らしたい旅行にも便利です。

広げると大きく、さまざまな用途に使える

手ぬぐいは、たたむとコンパクトですが、広げるとハンカチよりも大きくなります。

手を拭くだけでなく、

  • 食事の際に服や着物を覆う
  • 汗を押さえる
  • 物を包む
  • 小さな荷物をまとめる
  • 敷物として使う
  • ペットボトルなどを包む
  • タペストリーとして飾る

など、さまざまな用途に活用できます。

季節の花や動物、食べ物、行事などを描いたものも多いため、実用品でありながら、色柄を選ぶ楽しみもあります。

着物で出かけるときにも便利

手ぬぐいは、着物で出かける際にも重宝します。

食事中のナプキン代わりに

着物で食事をするときは、食べこぼしによる汚れが気になります。

手ぬぐいを広げて膝から帯の下あたりまで掛けておけば、着物や帯を覆うナプキン代わりになります。衿元まで覆いたい場合は、帯の上に軽く掛けたり、ナプキンクリップを使用したりすると便利です。

帯の中へ深く挟み込むと、帯まわりが崩れることがあるため、無理に差し込まないようにしましょう。

汗をこすらずに押さえられる

夏場に着物を着ると、顔まわりや首元、胸元などに汗をかくことがあります。汗を強くこすると、メイクが崩れたり、生地を傷めたりする可能性があるため、手ぬぐいで軽く押さえるようにします。

細長い手ぬぐいは、衿元や帯まわりにも差し込みやすく、汗を押さえたい場所に届きやすい点も便利です。

急な雨や汚れへの備えに

急な雨で袖や裾が少し濡れたときや、草履を脱いだあとに足元を拭きたいときにも使えます。

着物に汚れが付いた場合は、強くこすらず、乾いた手ぬぐいで軽く押さえる程度にしておきましょう。特に正絹の着物は、自己判断で水や染み抜き剤を使用すると、輪染みや変色の原因になることがあります。

小物を包むときにも使える

替え足袋や濡れた小物などを、一時的に包むこともできます。使用後は、汚れた面がほかの荷物に触れないよう、ビニール袋などと併用すると安心です。

着物でのお出かけに持っていく、そのほかの便利なものについては、次の記事にまとめています。

手ぬぐいの端が切りっぱなしなのはなぜ?

昔ながらの手ぬぐいは、長い辺には耳がありますが、短い両端は縫わずに切りっぱなしになっているものが一般的です。

端に縫い目がないため乾きやすく、汚れや水分がたまりにくいという特徴があります。ただし、使い始めは、洗うたびに端から横糸がほつれてきます。

ほつれた糸の処理方法

長く出てきた糸は、無理に引っ張ったり結んだりせず、ハサミで切ります。何度か洗って使用しているうちに、端のほつれは徐々に落ち着き、自然なフリンジ状になります。

商品によっては、端を縫製してあるタイプもあります。切りっぱなしの手ぬぐいに慣れていない方は、購入時に確認してみましょう。

手ぬぐいの洗い方

手ぬぐいの洗い方は、染め方や商品によって異なります。まずは、購入したお店やメーカーの洗濯表示を確認してください。

特に注染の手ぬぐいは、使い始めに色落ちすることがあります。

基本的なお手入れ方法

  • 初めのうちは、ほかの洗濯物と分けて洗う
  • 水またはぬるま湯で、やさしく手洗いする
  • 漂白剤や蛍光増白剤の使用を避ける
  • 強くこすったり、長時間つけ置きしたりしない
  • 洗ったあとは、形を整えて陰干しする
  • 完全に乾いてから収納する

注染手ぬぐい専門店の「にじゆら」でも、ほかのものと分け、合成洗剤や蛍光増白剤、漂白剤などを避けて洗い、陰干しする方法が案内されています。

洗濯機を使える商品もありますが、色落ちや端のほつれが気になる場合は、洗濯ネットを使用するか、手洗いすると安心です。

何度も洗って使ううちに、生地がやわらかくなり、肌になじんでいくことも手ぬぐいの魅力です。

手ぬぐいのたたみ方

手ぬぐいは、一般的なハンカチのように四角くたたんでも構いません。

ここでは、切りっぱなしになっている両端が内側に収まり、コンパクトに収納できるたたみ方をご紹介します。

落語や寄席芸人の世界では、手ぬぐいそのものを「まんだら」と呼ぶことがあります。一般に「まんだら折り」「まんだら畳み」として紹介されることもある方法です。

今回は、私のお気に入りである、にじゆらさんの孔雀柄「peacock」を使ってご紹介します。

手ぬぐいのたたみ方

1.手ぬぐいを裏向きに広げる

最後に表側の柄を見せたい場合は、柄の面を下にして置きます。

手ぬぐいのたたみ方1
手ぬぐいのたたみ方1

2.長辺を半分に折る

手ぬぐいの長い辺を合わせるように、縦方向へ半分に折ります。

手ぬぐいのたたみ方2
手ぬぐいのたたみ方2

3.上下から三分の一ずつ折る

切りっぱなしになっている両端が内側へ隠れるように、下から三分の一を折り上げます。

続いて、上からかぶせるように三分の一を折ります。

手ぬぐいのたたみ方3
手ぬぐいのたたみ方3

4.両端を中央へ折る

左右の端から、それぞれ内側へ四分の一程度折ります。

最後に両側を重ねるように半分に折れば完成です。

手ぬぐいのたたみ方4
手ぬぐいのたたみ方4

慣れると短時間でたためます。

切りっぱなしの部分が外から見えにくく、収納時にも糸がほかの手ぬぐいに絡みにくい方法です。

動画で見る手ぬぐいのたたみ方

写真だけでは分かりにくい方は、こちらの動画もご覧ください。

手ぬぐいの収納方法

手ぬぐいは色柄が豊富なので、気に入ったものを見つけると、つい買い足してしまいます。

私は、上記のたたみ方でまとめ、無印良品の「重なるブリ材長方形ボックス」に入れて、玄関に置いています。

手ぬぐいの収納
無印良品のボックスにまとめて収納しています。

外出時にすぐ取り出せるため、ハンカチと同じ感覚で選んで持っていけます。

柄が見える向きで収納しておくと、その日の着物や洋服、季節に合わせて選びやすくなります。

収納する際は、次の点に注意しましょう。

  • 洗濯後は完全に乾かす
  • 湿気の多い場所を避ける
  • 柄が見える向きでそろえる
  • 季節や用途ごとに分ける
  • 長期間使わない場合は、ときどき状態を確認する

現在の収納ボックスには、すでに入りきらないほど増えているのですが、「この箱に入る分まで」と決めることが、買いすぎの抑止にもなっています。

私が愛用している手ぬぐいのお店

手ぬぐいは、お店によって染め方や生地の風合い、柄の雰囲気が異なります。私が愛用しているお店や、手ぬぐいを探す際にチェックしているお店をご紹介します。

にじゆら

大阪・堺発祥の注染手ぬぐいブランドです。

注染ならではの「にじみ」や「ゆらぎ」を活かしながら、現代的で個性的なデザインが多く、私も多数愛用しています。

にじゆらの手ぬぐいを見る

濱文様

横浜の伝統的な型染めである捺染を用い、鮮やかな色合いや、季節感のある多彩な柄が展開されています。

濱文様の手ぬぐいを見る

永楽屋

京都の老舗綿布商による手ぬぐいです。京都の行事や四季を描いたもの、個性的で大胆なデザインなどがそろっています。

永楽屋の手ぬぐいを見る

かまわぬ

伝統的な柄から、季節もの、現代の暮らしに取り入れやすいデザインまで、幅広い手ぬぐいを扱っています。手ぬぐいの使い方を紹介する読み物も充実しています。

かまわぬの手ぬぐいを見る

このほかにも、地域のお店や美術館、イベント、山小屋などで、オリジナルの手ぬぐいが販売されていることがあります。

旅先でその土地ならではの手ぬぐいを探すのも、楽しみ方の一つです。

手ぬぐいは、日常にも着物にも使いやすい

手ぬぐいは、手を拭くという本来の用途だけでなく、汗を押さえる、物を包む、服を汚れから守るなど、さまざまな使い方ができます。

薄くてかさばらず、乾きやすいため、着物でのお出かけはもちろん、旅行や温泉、アウトドアなどにも便利です。

使い始めは端のほつれや色落ちが気になることもありますが、洗って使い続けるうちに、生地がやわらかくなり、自分の手になじんでいきます。実用性だけでなく、季節や装いに合わせて色柄を選べることも、手ぬぐいの魅力です。

まずは、気に入った一枚を日常のハンカチ代わりに取り入れてみてはいかがでしょうか。


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この記事を書いた人

徳山 友紀のアバター 徳山 友紀 大阪福島の着付け教室「ゆうきもの」代表 / 1級着付け技能士(国家資格)

1級着付け技能士(国家資格)・着付け講師。大阪市福島区で、きもの着付け教室「ゆうきもの」を運営しています。初心者向けレッスンから着付け師・講師養成まで対応。着付けご依頼、出張着付け(大阪市内限定)も承ります。

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