草履(ぞうり)と下駄(げた):シーン別 着物に合わせる履き物の種類と選び方

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さて。着物が着られるようになり、いざ着物でお出かけをしよう!となったら、もちろん必要になるのが履物です。

洋服に合わせる靴の種類も、サンダル・スニーカー・パンプス・ハイヒールとその日のコーディネイトやシチュエーションによって履き分けるように、着物に合わせる履物もさまざまあります。

草履(ぞうり)と下駄(げた)

そこで今回は、草履(ぞうり)と下駄(げた)の一般的な種類をシーン別でご紹介します。

カジュアルな装いに合わせる草履や下駄

草履も靴と同じで、一般的にはヒール部分にあたる台が高いものがフォーマル向き、低めのものはカジュアル向きです。ただし最近では、長身の方も増えているため、台の高さにはあまりこだわらない傾向もあるようです。

素材は、布製や革製などさまざまですがお手入れが楽なのはエナメル素材です。

台と鼻緒の色やデザインは、もちろんお好みで自由に選んでよいですが、カジュアルからフォーマルまで幅広く使いたい場合は、主張しすぎずどんな着物でも合わせやすい薄グレーやベージュ系の白っぽい台にシンプルな鼻緒のものを選ばれるとよいでしょう。

靴に例えるなら、プレーンなパンプスが一足あれば便利。といったところですね。

エナメル草履

IWASA 色ツボ草履(ぞうり)

さらに気軽なお出掛け時には、ラフなスタイルにスニーカーを合わせるような感覚で下駄を履いてもOKです。浴衣に限らず、紬や木綿、ウールの着物に足袋&下駄をあわせることで草履よりも軽やかな装いになります。

草履と同じ形状の舟形タイプの下駄なら、歩きやすく上品さも伴います。夏場の浴衣に合わせるなら、歩くたびにカランコロンと響く音色も魅力ですが、シチュエーションによっては気を使う場合もあるので、裏にゴムが貼ってあるタイプだと音も鳴りにくく、底もすり減りにくいので長く使用できます。

阿波しじら織 鼻緒 右近下駄

フォーマルな装いに合わせる草履

一般的には、台が3段重ねで高いタイプの草履を合わせます。洋服でもフォーマルなシーンではハイヒールを履くのと同じですね。台の色は、ベージュや白など淡い色のもの選び濃い色は避けましょう。鼻緒は、台と同色同素材のシンプルなものや金銀刺繍入りの織り生地や豪華な刺繍入りなどもあります。

バッグと草履をセットで揃えておいてもよいですね。

礼装用草履

礼装(フォーマル)用 草履バック セット

おすすめの1足、最初に買うならこれ!

最初の1足目として買うなら、もちろん履きやすさと歩きやすさを最重視しつつ汎用性の高いタイプのものを選ばれるとよいでしょう。

カレンブロッソというブランドのカフェぞうりなら、軽量でクッション性に優れており、歩きやすい上にデザインが豊富で可愛いという3拍子も4拍子も揃っているので、まず買っておいて間違いないです。

私をふくめ着物関連の友人たちは、ほぼ全員といっていいほどカレンブロッソの草履を好んで履いています。

好きな台と鼻緒を組み合わせたセミオーダーも可能です。価格帯は、DIANA(ダイアナ)でヒールやパンプスを買うのと同等くらいです。

菱屋 カレンブロッソ カフェぞうり

菱屋 カレンブロッソ カフェぞうり エナメル白

雨対策をするなら

実は、前述のカフェぞうりには晴雨兼用タイプもあるのですが、天候によっては足袋のつま先が濡れてしまいます。そこで、爪皮(つまかわ)という雨用のカバーがついた草履や下駄もあります。

カバー付き 雨用草履

または、お手持ちの草履をすっぽり包むタイプのカバーもあります。

草履カバー おとも

先坪の位置に合わせて取り付けるだけの構造で、カレンブロッソのカフェぞうりにも合わせられるこちらも便利です。

美人のつま先

使用頻度は低いですが、いざというときのために備えておくと安心ですね。

また、撥水加工付きの足袋カバーなどもあります。足袋については、以下の記事を参考にしてください。
足袋(たび)の種類や選び方:素材や履き方から着物でお出掛け時に気をつけたいこと

和装に合わせる草履や下駄のサイズの選び方

和装に草履や下駄を合わせる際、一般的にはかかとが1cmほど出るくらいのサイズが一番キレイな着姿に見えると言われています。ですが、履き慣れない方や小さすぎると感じる場合などは、かかとがぴったり収まるサイズを選ばれても良いと思います。

靴と違って、0.5cm刻みの細かなサイズはなく、S・M・L・LLなどから選ぶのが一般的なので、メーカーごとの普段の靴のサイズと適した草履のサイズ表記などを参考になさってください。

可能であれば、やはり実際に履いてみて選ばれるのが一番です。

洋服に靴を合わせるように装いの最後の仕上げともいえるので、着物や帯との調和さらにはお出掛けの目的に合ったものをお選びくださいね。


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この記事を書いた人

ゆうきもの 徳山友紀

会社員とのダブルワークで、きもの着付け教室(大阪市福島区)を運営しています。着付けご依頼、出張着付け(大阪市内限定)も承ります。